研修や入局に関してのQ&A (回答者:長谷川教授)

Q. 皮膚科専門医をとるにはどうすればよいですか?

A. 新専門医制度で皮膚科専門医をとるためには、5年間の研修プログラムを受けて、専門医試験に合格する必要があります。まだ、正式なプログラムは発表されていませんが、福井県では福井大学皮膚科を基幹施設とする福井大学皮膚科プログラムだけになる予定です。このプログラムでは、福井県済生会病院、JCHO勝山病院、福井総合病院、市立敦賀病院を連携施設とする予定です。連携施設が福井県内の少数の病院に限られたプログラムではありますが、その分、腰をすえてアカデミックな教育や指導を受けることができます。研修中に、学会発表、症例報告論文、講習会の受講などが必要ですが、プログラムに入っていただければ、専門医が確実にとれるように教育していきますので安心ください。

 

Q. 将来、子供を産んで育てるときに、産休や育休はどれくらいとれるのでしょうか?仕事と育児の両立ができるか心配です。

A. 現在の教室のルールでは、産休と育休を併せて、最長で1年間まで休みをとることができます。また、家庭の状況などによって、勤務形態についても相談に応じます。全国の皮膚科医の約半数は女性です。特に20代では7割が女性と言われています。この理由は、皮膚科の仕事が女性にも向いている面があったり、家庭と両立しやすいためではないかと思われます。当教室では年間10日間のリフレッシュ休暇をとるよう義務づけていますが、お子様の学校行事や看病、本人の病気などの場合は、医局長の了解のもとでこれとは別に休むことができますので、安心ください。産休や育休が遠慮なくとれる環境を整備し、育児をしながらでも専門医を確実にとってもらえるように教室全体で指導していきます。

 

Q. 関連病院にはどんなところがありますか?

常勤医を派遣している病院には、福井勝山総合病院、福井総合病院、市立敦賀病院があります。常勤医のいる3つの病院以外に、相木病院(越前市)、木村病院(金津)、久藤総合病院(大聖寺)、公立丹南病院、東病院(小松)、福井厚生病院、三国病院の7つの病院に非常勤で医師を派遣しています。常勤医を派遣している病院からは医師を1人から2人に増やしてほしいという要望があったり、非常勤の病院からは勤務の回数を増やしてほしい、あるいは常勤にしてほしいという要望がございます。現在は医局員が少ないために要望に応えられていない状態で、医局員はまだまだ足りません。医局員が増えれば、これらの病院以外にも今後関連病院を増やしていきたい(派遣してほしいという依頼は少なくありません)と考えています。

 

Q. 手術に興味がありますが、皮膚科で手術は出来ますか?

A. 当教室では粉瘤などの小さな手術から、悪性黒色腫などの悪性腫瘍の手術(リンパ節廓清を含む)や熱傷の植皮手術まで、皮膚疾患で必要な手術のほとんどを皮膚外科を専門にする医師を中心に行っています。

 

Q. 手先があまり器用でないので、手術に自信がないのですが大丈夫でしょうか?

A. 皮膚科学は幅の広い学問で、皮膚外科のような外科的なことを専門にする医師から、膠原病などの内科的な疾患を専門にする医師まで様々です。外科的な分野に不安があるなら、その分野は必要最小限にして、他の分野で頑張ることができます。簡単な手術は、器用でなくても必ずできるようになりますので、ご心配なく。

 

Q. 研究に興味があるのですが、大学院に入るにはどうすればよいですか?

A. 皮膚科は比較的重症の患者さんが少ないので、外来や病棟の診療が終わってからでも、研究の時間が確保しやすいです。また、近年は皮膚疾患の免疫に関する研究がさかんですが、当教室では遺伝子欠損マウスを用いて様々な皮膚疾患の病態を免疫学的に解析しています。大学院の研究は、当教室で臨床を行いながら並行して進めてもらいます。このため、臨床が1人前になってからではなく、できるだけ早い時期に大学院入って、臨床と研究の両方を発展させていくことをお薦めいたします。なお、基礎の教室との連携も今後進めていければと思っています。大学院の4年間は、原則として大学(状況によっては、実験に通える範囲の関連病院に1年間出向することあり)で働いてもらいます。大学院入学は随時受け付けていますので、長谷川まで連絡ください。

 

Q. 研究には興味がなく、臨床だけをやりたいのですが、それでも大学に入局できますか?

A. もちろんです。当教室では、それぞれの価値観を尊重しております。大きな可能性を持つ皆さんには、一度は研究の経験をされることが、その後の臨床のスケールを大きくしてくれます。ただ、どうしても研究をしたくないという方は、臨床を一生懸命やってもらえばそれは大変結構なことです。ちなみに、最初は研究に興味がなかったものの、他の先生が楽しそうに研究をしているのを大学で見て、大学院に入るひともいます。

 

Q. 皮膚病理組織が難しそうなのですが、習得できるでしょうか。

A. 1ヶ月の研修で病理組織を習得することは難しいかもしれませんが、入局された場合には、専門医試験や日常診療に必要な病理診断の力は十分につきますので、心配ありません。当教室では、少なくとも週1回水曜日に開催される病理学専門の先生方との合同カンファランスや、そのための事前カンファランス(火曜日)にて、しっかりと指導いたします。皮膚病理に興味のある方は、勉強を積むことでより正確な診断が出来るようになりますが、病理にあまり関心のない方でも、十分に皮膚科医としてやっていけますので、ご心配ありません。

 

Q. 研修期間中にレクチャーなどがありますか?

A. 長谷川教授をはじめとする教室スタッフが、定期的に研修医向けの講義をしています。どの診療科に進まれる方にも、役に立つと思います。

 

Q. 入局した場合、経済的に心配ないでしょうか?

A. 心配ありません。医局員は半日の外勤を週に2回行っており、そこからも報酬をもらうことができます。皮膚科の報酬が、他の科と比べて安いということはないはずです。 


Q. 休暇はありますか?

A. カレンダーの休日以外に、年間計10日間の休暇をとるように義務づけています。休みもしっかりとって、リフレッシュして働いてもらいたいと思います。

前述しましたが、このリフレッシュ休暇以外にも、本人やご家族のやむを得ぬ事情などには適宜対応しています。

 

Q. 将来福井県内で開業したいのですが・・

A. 福井県は開業医さんを含めた皮膚科医が非常に少ない県です。まだまだ開業医さんの数も十分とは言えず、特に郊外では不足しています。このため、1日に200名以上の患者さんが来院して、忙しすぎて困っているという施設も少なくありません。皮膚科は極端なことを言えば、顕微鏡ひとつあれば診療が可能な科で、開業もしやすいという利点があります。また、実力があれば、病院に負けない診療や手術が可能なのも、皮膚科ならではです。

 

Q. 福井大学の学生ですが、どこの病院で研修をしようか迷っています。

A. 福井大学の方には、母校を誇りに思い、母校の発展のために頑張ってもらいたいと思います。このため、私としては、出来るだけ福井大学で働いてもらえることを願っています。また、福井大学出身でなくても、このページをみられている方は、福井県と何らかのゆかりのある方が多いと思います。私自身も福井県の出身ですので、福井県の医療に対する思い入れには強いものがあります。一人でも多くの方が、福井県で頑張ってくれることを期待しています。

 

Q. 日本人ではないのですが、研究目的に留学することは可能でしょうか?

A. 当教室では、皮膚疾患の免疫学的な研究をこれからさらに発展させていく予定です。現在はベトナムから1名の方が研究留学に来られています。やる気のある方であれば、海外からの留学も受け入れ可能ですので、希望があればまずご連絡ください。メール相談はスパムメールなどの問題により休止中