皮膚外科について

【皮膚外科の歴史】

これまで皮膚科はどちらかというと内科的な診療科のイメージが強かったと思われます。しかし、近年皮膚科疾患における治療学の進歩は目覚ましいものがあり、その中で皮膚科医自らが皮膚科医の感性をもってメスを取る重要性がいわれてきました。皮膚外科学とはそんな中で比較的最近生まれた学問の概念です。

【皮膚外科とは】

皮膚外科とは皮膚科学の知識が基本となる疾患の手術治療学のことをいいます。すなわち皮膚外科とは皮膚科学の知識全般に十分に習熟した医師が行う外科的治療であり、単に手術手技だけを指すのではありません。別の言い方をすれば、一つの疾患に対する的確な診断(臨床診断、ダーモスコピー、病理組織診断を含む)、外科的治療、術後補助療法(化学療法、放射線療法)、さらには終末期治療まで含めた包括的な皮膚科治療学ともいえます。

具体的に扱う疾患としては皮膚悪性腫瘍が主なものになりますが、壊死性筋膜炎などの重症感染症や熱傷、皮膚良性腫瘍の診断から治療まで多岐にわたります。時には他科から依頼された筋生検やリンパ節生検も行います。もちろん、皮膚科一般診療も専門医レベルで行うことができます。

【皮膚外科医を目指す研修医の先生へ】

皮膚外科医になるにはまず皮膚科全般に習熟し、皮膚科専門医を取得していただきます。先に述べたように皮膚外科は皮膚科医の知識と感性が必要だからです。その後さらに専門的な手術手技や腫瘍の勉強を行います。最終的に目指すところとしては、悪性黒色腫を例に挙げれば、臨床診断、ダーモスコピー診断、手術(切除、センチネルリンパ節生検、郭清)、病理組織診断、化学療法、終末期医療までの一連の治療を一通りこなせるレベルを目標にします。当教室では皮膚外科を志す先生にも、きちんと段階を踏んだ教育カリキュラムを用意しております。また、希望があれば友好他施設への国内留学等も可能です。外科系希望の先生方も是非皮膚科へ入局し、一緒に皮膚外科を頑張りませんか?